2020.8.17
遠出自粛で山梨人気?
お盆休み、観光地に人波
お盆休みシーズンの山梨県内の観光地が、東京など近隣からの行楽客でにぎわっている。今年は新型コロナウイルスの影響で帰省や遠出の自粛が広がっているが、観光関係者からは「近場の観光地として山梨が選ばれている」と歓迎する声が上がっている。一方で、例年のお盆と比べると人出は少なく、「ほんの一時の書き入れ時」との声も聞かれる。
富士河口湖町の「河口湖 富士山パノラマロープウェイ」は10日以降、利用客で混雑。40分以上の待ち時間ができる時間帯があるという。
一方、にぎわいは「一時的」との見方も。富士河口湖町のホテル「四季の宿 富士山」は8~14日の客室は満室だが、8月末以降は空き室が目立つという。担当者は「今年は満室になるのが週末と連休のみ。今が書き入れ時だが、先行きは分からない」と話した。
同町の富士急行線河口湖駅に隣接する観光総合案内所によると、例年はお盆の時期には外国人観光客を中心に1日400人以上の観光客が案内所を訪れるが、今年は8月以降、1日に30~90人にとどまっている。
担当者は「町内の観光客はお盆を中心に多く見かけるようになったが、例年には遠く及ばない。外国人観光客がいないため、お盆が終わると人出は減ってしまうのではないか」と話した。
(2020年8月15日付 山梨日日新聞掲載)
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