2020.8.20

改良リニア、鼻丸く

実験線10ヵ月ぶり走行試験

山梨リニア実験線を走行する改良型試験車=都留市内

山梨リニア実験線を走行する改良型試験車=都留市内

 山梨リニア実験線(上野原市-笛吹市、42.8キロ)で17日、改良型試験車が導入され、走行試験を再開した。昨年10月以来、約10カ月ぶりにリニア車両が実験線に姿を見せ、時速約300キロで浮上走行するなどした。

 試験は改良型と従来型のL0(エルゼロ)系の車両を組み合わせて実施。JR東海によると、午前9時ごろから改良型の安全性を確認しながら、走行速度を徐々に上げた。この日の最速は時速約300キロ。18~20日も試験を実施。時速500キロ台での走行の再開時期は未定という。

 JRによると、改良型は先頭車両の先端部に丸みを持たせ、これまでより空気抵抗を約13%低減させ、消費電力や車外騒音を抑えた。地上と車両にそれぞれ設置したコイルを利用して発電する電源装置を採用。燃料を積まない分、軽量化でき、排ガスも出さず環境負荷も減らした。前方を確認しやすくするため、前照灯とカメラの位置は従来の先端部から先頭車両の上部に変更した。

 実験線では昨年10月に走行試験を停止し、改良型試験車の導入に向けた作業を進めていた。今年5月の試験再開を予定していたが、新型コロナウイルス感染防止で準備作業に関わる人員を限定するなど対応を見直したため、遅れが生じていた。

(2020年8月18日付 山梨日日新聞掲載)

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