2020.8.21

「吉田の火祭り」マスクに

福井の企業、再開への願い込め

吉田の火祭りの大たいまつをデザインしたマスク

吉田の火祭りの大たいまつをデザインしたマスク

 新型コロナウイルスの影響により全国で中止が相次いでいる祭りの復活を願い、福井県坂井市の帯製造会社「小杉織物」が、全国47都道府県の代表的な祭りの写真をプリントした「祭りマスク」計47種類を製作し、山梨では「吉田の火祭り」の大たいまつが採用された。小杉秀則社長は「再開までの間、全国の祭り好きにマスクを着けてもらいたい」と力を込める。

 青森ねぶた祭や京都の祇園祭など、全国的に有名な祭りの象徴的な写真をプリントした。華やかな場面やにぎわいのある様子を再現できるよう、表側は色が鮮やかに出るポリエステル素材を採用し、編み込む間隔を広くして通気性を良くした。肌に触れる側には吸湿性に優れた絹素材を使っている。

 山梨県のマスクは日本三奇祭の一つとして知られる「吉田の火祭り」を選んだ。火がともされた大たいまつをデザインしている。「炎が燃えさかる様子が印象的で、マスクにしたときに目立つ」(担当者)として採用したという。

 小杉織物は着物や浴衣の帯の製造で全国9割以上のシェアを占める。新型コロナの影響による観光客の減少や祭りの中止で帯の売り上げが激減する中、「日本の伝統文化を守るためにできることはないか」と祭りマスクを考えついたという。

 「マスクを着けることで来年以降の開催への願いをつなげてもらい、再開されたら浴衣や帯を着用して祭りに参加してほしい」と小杉社長。1枚3300円で、同社のインターネット通販サイトなどで販売している。

(2020年8月19日付 山梨日日新聞掲載)

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