2020.8.28

富士山、外来植物対策を強化

講習会、靴底マットも

外来植物を除去する参加者=富士山5合目

外来植物を除去する参加者=富士山5合目

 富士山麓で外来植物が確認されていることを受け、県は25日、環境保護活動に取り組む住民らを対象に、外来種を見分ける方法を学ぶ講習会を初めて開いた。5合目には靴底をきれいにする防除マットも設置し、外来植物の除去に向け取り組んでいる。

 県みどり自然課によると、5合目周辺(標高約2500メートル)ではウシノケグサやバッコヤナギ、オオバコ、ヨモギなど標高1500メートル以下で見られる植物が確認されている。種子が観光客や登山客の衣服や靴などに付着して運ばれたとみられ、固有の生態系を破壊する危険性があるという。

 講習会には環境保護に取り組むNPOや市町村の担当者など16人が参加。県によると、参加者を通じて外来植物を持ち込まない意識の徹底を図ることが狙い。参加者は在来種と外来種の違いを見分ける方法などを学んだほか、5合目駐車場やロータリー周辺でセイヨウタンポポやヨモギ、バッコヤナギなど42キロの外来植物を取り除いた。

 防除マットは今月上旬、6合目に向かう登山道入り口など5合目の4カ所に設置。表面の固い起毛で靴底に付いた種子を除去するよう呼び掛けている。

 県は今後も講習会を開催していく予定。県みどり自然課の担当者は「富士山の生態系を守るため、衣服や靴底をしっかり払うなど観光客には外来植物を持ち込まない意識を持ってもらいたい」と話している。

(2020年8月26日付 山梨日日新聞掲載)

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