2020.8.28

5合目観光、時間制限撤廃

富士山 来月11日、人数緩和も

 山梨県は25日までに、富士山5合目で新型コロナウイルス感染防止のため設定している、滞在時間を1時間以内とする制限について、5合目と麓を結ぶ富士山有料道路(富士スバルライン)のマイカー規制終了翌日の9月11日に撤廃する方向で最終調整に入った。5合目の滞在者の上限(750人)も緩和する方向で検討している。今夏の5合目は新型コロナの影響で観光客が激減。現地の売店は感染防止策が徹底されているとして、観光振興のために規制緩和できると判断するとみられる。

 マイカー規制が始まった7月11日から8月25日までにスバルラインを利用した観光バスなどの特大車は62台(1日平均1.3台)にとどまり、昨年7月10日から8月25日までの1万5271台(同324.9台)から激減。県は富士山観光が深刻な打撃を受けているとして、1時間以内とした滞在時間の制限を撤廃する方向で最終調整に入った。

 5合目にある全ての売店が新型コロナウイルス感染防止策を講じた事業者を県が認定する「やまなしグリーン・ゾーン認証」を取得。県は感染防止策が徹底されているとして、滞在時間の制限を撤廃しても感染拡大リスクはないと判断するとみられる。

 県は今夏、滞在時間のほか5合目滞在者の上限を750人と設定し、マイカー規制後はスバルラインの料金所入り口でバスの入場は35台、タクシーや電気自動車は15台程度に制限。ただ、今月25日時点で上限を超えた日はなかった。県は売店などの感染対策を踏まえ、滞在者の規制についても緩和する方向で検討している。

 富士北麓6市町村と富士五湖観光連盟は18日に、5合目の滞在時間の撤廃などを求める要望書を県に提出。富士吉田市の堀内茂市長は提出後の取材に、「1時間の滞在時間ではゆっくり観光できない。滞在時間を廃止すれば、観光客が訪れ、修学旅行の誘致にもつながる」と話した。

 一方、県は例年、マイカー規制終了後の9月はスバルラインを24時間営業としていたが、今年は感染防止のため午前7時から午後5時(下り終了時間は午後6時)とする見通し。

(2020年8月26日付 山梨日日新聞掲載)

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