2020.9.05

道の駅富士吉田、新装へ

トイレ改修、休憩所整備 スマートIC見据え

富士吉田市がリニューアルする道の駅富士吉田=富士吉田市新屋

富士吉田市がリニューアルする道の駅富士吉田=富士吉田市新屋

 富士吉田市は同市新屋の道の駅富士吉田をリニューアルする。施設近くでは「富士吉田南スマートインターチェンジ(SIC、仮称)」が来年3月末までに供用開始となる予定で、利用者の増加を見込んだ対応。トイレの改修や休憩スペースの整備などを計画していて、2022年度中の完成を目指す。

 道の駅富士吉田は03年4月にオープン。織物などの地場産品や地元産の野菜、吉田のうどんなどを販売し、年間約160万人が利用している。富士山アリーナや地ビールレストラン、アウトドア用品店も隣接。富士山の湧き水をくむことができる水くみ場も人気を集めている。

 市の計画では、悪臭がするとの苦情が寄せられることもあるトイレを取り壊し、敷地南側に新設。トイレ横にある観光情報を紹介する窓口などが入る建物も合わせて移設し、建物内に休憩スペースを確保することも予定している。道をはさんで隣接する富士山レーダードーム館や水くみ場との間を安全に行き来できるよう橋をかける計画も浮上している。

 施設の南東約800メートルの東富士五湖道路では年度内に富士吉田南SIC(仮称)の供用開始が予定されていて、市は交通量の増加を見込み、SICや施設、国道138号を結ぶ道路の整備も進めている。市産業観光部の担当者は「利用客には施設を気持ちよく使ってもらいたい。道の駅の改修もなるべく早く進めたい」と話している。

 市は7日に開会する9月定例市議会に基本設計などの委託費2200万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を提出する。可決されれば、公募型プロポーザル(提案)方式で業者を選定する。

(2020年9月3日付 山梨日日新聞掲載)

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