2020.9.27

GoTo効果「やっと」

県内宿泊施設“東京解禁”で予約急増 単価安い民宿、苦戦続く

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に10月から追加される東京発着の旅行予約の受付が始まり、山梨県内の宿泊施設には都民から多くの予約が寄せられている。インバウンド観光が主力だった富士北麓地域では例年並みの稼働が見込める程度まで予約が増加した施設もあり、平日の予約も入るように。関係者は「やっと日常に戻りつつある」と“東京解禁”の効果を実感する。ただ、感染が再拡大した場合にキャンセルが増える懸念もあり、関係者は感染者数の推移に神経をとがらせる。

 「東京が割引対象になったことで、予約が爆発的に伸びた」。富士河口湖町のホテル「湯けむり富士の宿 大池」では、東京発着の予約受付が始まった18日以降の予約件数が、17日以前と比較して約4割増加。渡辺大介専務は「『Go To』の効果を強く実感できるようになった」と言う。

 ホテルは8月の売り上げが前年比で約2割減少したが、10月以降の売り上げは例年並みに戻ると予想。年末年始の予約も順次入っているといい、渡辺専務は「土日から先に埋まる状況で、週末を諦めて平日を予約する人も多くなっている」と説明する。

 富士河口湖町の旅館や民宿など約300施設が加盟する同町観光連盟の山下茂代表理事は「単価の高いホテルは週末を中心に10月以降、人気が集まっている」と町内宿泊施設の予約状況を説明する。

 一方、宿泊単価が安く、割引額が少ない施設は引き続き苦戦。山下代表理事も「単価の低い民宿などでは『Go To』の効果が出ない状況が続く」と言う。

(2020年9月25日付 山梨日日新聞掲載)

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