2020.10.09

河口湖畔に屋台村出現

キッチンカーで飲食提供

しらす丼などを販売するキッチンカーが並ぶ河口湖屋台村=富士河口湖町河口

しらす丼などを販売するキッチンカーが並ぶ河口湖屋台村=富士河口湖町河口

 富士吉田市旭1丁目の希代清輔さん(53)は、富士河口湖町河口の河口湖畔で、キッチンカーが並ぶ「河口湖屋台村」を運営している。当初は「富士山の魅力や日本の文化を伝える場をつくりたい」と観光情報の発信や体験教室を開催する複合施設の建設を計画していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて見合わせた。気軽に飲食を提供できるキッチンカーで観光客を迎えている。

 希代さんは中学と高校時代、富士吉田市で生活。東京都内の大学を卒業後、米国の雑貨メーカーの日本会社などで約30年働いた。同僚の外国人を富士北麓地域に案内することが多かったといい、霊峰としての富士山の歴史や富士山以外の地域の魅力も知ってほしいと考えるようになった。

 2018年3月に退職して、富士吉田市に移住。河口湖北中の北方約100メートルにある約780平方メートルの土地に今年9月中旬、屋台村をオープンした。桃のスムージーやたこ焼き、ピザなどを扱う約10のキッチンカーが週末や祝日に店を開いている。

 希代さんは、日本のだし文化を伝えようと茶わん蒸しを販売する「むす河口湖」を出店。知人の料理研究家に相談しながら、キノコとうどん入り、ブドウ入り、ミニトマトと生ハム入りなどの茶わん蒸しを益子焼の容器に入れて提供している。

 会場には、飲食を楽しめる富士山形のテントを設置。今後はチラシやQRコードなどを活用して観光情報を発信したり、イベントを開いたりする場として活用する。

 当初は富士山の伏流水を使った豆腐づくりの体験教室や青木ケ原樹海の体験ツアーの手配なども請け負う複合施設の建設を計画したが、入国制限で外国人観光客が激減したことから見合わせた。

 希代さんは「外国人観光客が自由に訪れることができるようになったら、建物を建設したい。富士山が地域に水の恵みを与えていることや、霊峰として信仰の対象となっていることを伝えたい」と話している。

 河口湖屋台村は土日祝日の営業。午前10時~午後5時。

(2020年10月7日付 山梨日日新聞掲載)

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