2020.10.18

富士山登山鉄道、影響調査を

学術委、中間提言へ

 富士山世界文化遺産学術委員会(委員長・遠山敦子元文科相)は15日、オンライン会議を開き、山梨県が進める富士山の麓と5合目を結ぶ「富士山登山鉄道構想」について、影響評価の実施を求める中間提言を取りまとめた。近く長崎幸太郎知事が設置した「富士山登山鉄道構想検討会」に提言し、環境などへの影響を調べるよう求める。

 中間提言では、影響評価で検討すべき事項として、駅舎やレール敷設による景観悪化や工事に伴う自然破壊の防止、鉄道が開通した場合の来訪者の抑制方法などを盛り込んだ。国連教育科学文化機関(ユネスコ)に構想について速やかに報告することも求めた。

 提言案は小委員会で議論。小委員会の稲葉信子委員長=筑波大名誉教授=が内容を報告し、了承された。稲葉氏は「構想にゴーサインを出したわけではない」と述べた。影響評価の具体的な手法や枠組みは小委員会が今後検討し、年度内に最終提言する方針。

 富士山登山鉄道構想の検討は、長崎知事が知事選で掲げた公約。富士山登山鉄道構想検討会は2月、富士山有料道路(富士スバルライン)上への「次世代型路面電車(LRT)敷設が最も優位性が高い」とする骨子をまとめている。

(2020年10月16日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別