2020.10.19
独自の技法で表現する富士
甲府で井坂健一郎展
美術家で山梨大大学院教授の井坂健一郎さんの個展「いつか風になる」が17~25日、甲府市貢川1丁目のギャラリー三彩洞で開かれる。
富士山を題材にした新シリーズ「凜」を中心に、雲をモチーフにした「風がたずねてくる」、身近な風景がモチーフの「瞬光」の各シリーズから出品。チタンプレートに陽極酸化処理を施してグラデーションをつくり、その上にデジタル写真をUVプリントする独自の技法で「見え隠れする富士山の姿」を表現する。
葛飾北斎や横山大観らの雄大な富士を描いた作品とは一線を画し、8月末から東京で開いた個展では「北斎も大観も表現できなかった富士」と評された作品が並ぶ。
問い合わせは同ギャラリー、電話090(1456)4803。
(2020年10月17日付 山梨日日新聞掲載)
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