2020.10.29

富士の多彩な表情、発信

 韮崎市旭町上条北割の会社員松井和之さん(49)は10年以上前から、県内で撮影した富士山の写真を会員制交流サイト(SNS)に投稿している。写真共有アプリ「インスタグラム」のフォロワーは2万人近くで、外国人にも人気。松井さんは「写真を通じて富士山のすばらしさを多くの人に伝えたい」と話している。

 松井さんは広く富士山の魅力を伝えようと、15年ほど前から携帯電話のカメラ機能で撮影した写真をブログで紹介。富士山の魅力について「遠くから仰ぎ見た時の雄大な姿。季節や時間帯、一緒にフレームに収める風景ごとに違った顔を見せてくれる楽しみがある」と話す。

 SNSへの投稿はツイッターが2010年、インスタグラムは15年ごろに始めた。一眼レフカメラの撮影技術を独学で習得し、投稿した写真は千枚以上。インスタグラムは約1万9千人のフォロワーがいて、外国人も多い。「富士山のもたらす感動は世界共通だと改めて感じる」と笑顔を見せる。

 市内の機械部品の製造会社に勤務する傍ら、午前2時ごろ起床し、撮影スポットに車を走らせる日も。松井さんは「富士山の景色は雲の流れや太陽の位置で刻々と変わる。一番良い瞬間を逃したくない」とこだわる。

 地元の甘利山のレンゲツツジやエドヒガンザクラの巨木「わに塚のサクラ」など植物のほか、雲や霧など富士山とのコントラストを意識して撮影している。「狙い通りの写真が撮れた時は本当にうれしい」と言う。

 ここ数年、撮影スポットには10~30代のカメラ愛好家が多いという。「自分が撮影を始めた時にはあまりいなかった」と裾野の広がりを感じ、「これからも技術を磨いて、誰も撮影したことのない富士山の姿を届けていきたい」と意欲を見せた。

(2020年10月27日付 山梨日日新聞掲載)

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