2020.11.01

岩殿山登山道、通行止め継続 

岩盤落ちる恐れ

岩が登山道に剥がれ落ちた岩殿山=大月市内

岩が登山道に剥がれ落ちた岩殿山=大月市内

 大月市の岩殿山で大岩壁の岩が剥がれ落ちた事故を受けて登山道の1ルートが通行止めとなっている問題で、市は29日、登山道上の大岩壁の約4割の範囲で岩が剥がれ落ちる危険性があることが判明したとして、昨年8月から続けている登山道の通行止めを継続すると発表した。

 市産業観光課によると、市は6~9月、事故があった「鏡岩」と呼ばれる大岩壁で、打音調査や目視点検を実施。登山道にかかる約4700平方メートルを調べた結果、約4割の範囲で岩盤が数年のうちに落ちる危険があると判明した。また、岩盤の剥離も複数箇所で見つかり、厚さ1メートルから数十センチの岩が落下する恐れがあるという。

 鏡岩は急斜面で工事が難しく、県の文化財に指定されていることから景観保全の必要もあり、大岩壁の復旧工事費用は数億円に上るという。市は今後、県と調整して登山道の開通に向けた復旧工事などについて検討するという。

 岩殿山では昨年8月、4つある登山道のうち南側の強瀬ルートに鏡岩の岩が落下。落下の影響で登山道の手すりなどが壊れ、市は強瀬ルートを通行止めにしていた。JR大月駅から近く、利用者が最も多かったため、通行止め以降、登山者は例年と比べ約4割減ったという。

(2020年10月30日付 山梨日日新聞掲載)

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