2020.11.28

富士山噴火時の防災探る

富士吉田でシンポ 避難法を解説

 県と甲府地方気象台は25日、富士吉田・県富士山科学研究所で、富士山噴火時の防災対策をテーマにしたシンポジウムを開いた。同研究所の藤井敏嗣所長は「富士山噴火と火山災害」と題した基調講演で、富士山噴火の歴史について解説した。

 藤井所長は講演で、過去5600年間の噴火の回数を平均すると、30年に1回の頻度で噴火が起きていると指摘。「1707年の宝永噴火から300年以上が経過している。いつ噴火してもおかしくない状況にある」と語った。

 事例発表では、甲府地方気象台と同研究所の担当者3人がそれぞれ講演。同研究所の石峯康浩主幹研究員は「富士山噴火に対する避難について」と題して語り、「火山灰が降り積もると車両の通行はほとんど不可能となる。火口と風向きによって被害地域は大きく変わるため、さまざまなケースを想定して交通網を確保する必要がある」と指摘した。

 シンポジウムには自治体職員や消防署員ら約50人が来場。県防災局の末木憲生防災局長は「具体的な火山防災対策について考えるきっかけにしていきたい」と話した。

(2020年11月26日付 山梨日日新聞掲載)

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