2020.12.02

景観条例制定へ

都留市、田園風景保全図る

 都留市は、一定規模の建物の新築や改築を行う際、届け出を義務付ける景観条例を制定する。市内の観光スポットである十日市場・夏狩湧水群や道の駅つる周辺の田園風景などの景観を保全するのが目的。景観法に基づく罰則規定も盛り込んでいる。30日開会の12月定例市議会で条例案を提出する。

 市建設課によると、市は昨年、観光施策の指針「つる観光戦略」を策定し、環境省の平成の名水百選に選ばれた湧水群や田原の滝などのPRに力を入れることを決めた。こうした観光地のほか、江戸時代に城下町として栄えた谷村地区の景観を後世に残そうと条例制定する方針を固めた。

 条例案では、市内を「市街地景観形成地域」「集落景観形成地域」「森林景観形成地域」の3エリアに分割。エリアごとに規定を超える広さや高さの建物を新築、改築する際は、市へ事前に届け出るよう規定している。建物の外観を周囲の景観に配慮した落ち着いた色調にすることも盛り込んでいる。基準に違反した場合は建築主に市が是正を勧告し、従わなければ景観法に基づき1年以下の懲役か、50万円以下の罰金を科すことができるとしている。市は条例案に関する資料を12月上旬に全戸配布する。

 市は条例制定後、市内の景観整備などの指針を定める「都留市景観計画」を策定する予定。市建設課の担当者は「条例の周知を図り、市民と協力して市内の景観を守りたい」と話している。

(2020年11月30日付 山梨日日新聞掲載)

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