2020.12.29

富士山クラブ今年最後の活動

ごみ回収計4トンに

土に埋まっていたがれきを回収する都留文科大生ら=鳴沢村内

 NPO法人富士山クラブ(富士河口湖町)は26日、富士山麓の鳴沢村焼間地区に不法投棄されたごみの回収作業を行った。本年度最後の作業で、8月から計12回の活動で約4トンを回収したという。

 この日は、県内在住者を中心に24人が作業に参加。土をスコップで掘り返し、がれきや金属片、プラスチックなどを分別してまとめた。

 同法人によると、本年度回収した約4トンのごみの内訳は、布や紙など可燃物が2トン、コンクリート片やれんがといったがれき類が1.5トンなどとなった。

 本年度はコロナ禍で活動回数が例年より5、6回少なく、延べ参加人数も例年の2割にとどまったが、県内在住者の参加が増えたという。同法人理事長でアルピニストの野口健さんは「地域住民が富士山を見つめ直す機会になったと思う。地元の人が富士山を守るという原点に戻り、活動を続けていきたい」と話していた。

(2020年12月27日付 山梨日日新聞掲載)

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