2025.11.04														
														
																													
															
															
														
														
														クニマス新たに貸与 秋田県の要請受け30匹
 山梨県は4日、秋田県にクニマス30匹を新たに貸与する。山梨県は2017年以降、3回にわたり計70匹を貸与してきたが、衰弱死などのため5匹まで減少していて、秋田県からの要請を受けて追加貸与を決めた。
 県食糧花き水産課によると、県水産技術センター忍野支所で採卵し、養殖している2歳魚を30匹貸し出す。同日に同支所で秋田側の担当者に引き渡し、秋田県仙北市の田沢湖クニマス未来館に10匹、秋田県水産振興センターに20匹を貸与する。
 山梨県は17年に10匹、19年に30匹を秋田県に貸与。21年にも30匹を貸し出し、これまでに計70匹を貸与してきた。24年1月からは秋田県と共同で飼育試験も開始したが、衰弱死などによって現在は5匹まで減っているという。今春、秋田県側から追加貸与の相談があり、両県で貸与について調整していた。
 クニマスは秋田県の田沢湖の水質悪化で1940年ごろ絶滅したと考えられていたが、富士河口湖町の西湖で2010年に発見。1935年に田沢湖から移された卵から生まれた個体の子孫が生き延びたとみられている。
(2025年11月1日付 山梨日日新聞掲載)
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