2026.1.12

築80年の蔵・古民家 複合施設に 店やイベント、交流生む

アジア料理や富士吉田の家庭料理などが楽しめる「蔵の台所」=富士吉田市下吉田2丁目

織物商品や陶芸作品などを販売する「絹屋商店」=富士吉田市下吉田2丁目

蔵や古民家をリノベーションした「KURA HOUSE FUJIYOSHIDA」=富士吉田市下吉田2丁目

ギャラリーの入り口に残る重厚な扉=富士吉田市下吉田2丁目

 レトロな商店街の街並みと富士山を撮影しようと、インバウンド(訪日客)でにぎわう富士吉田市下吉田地区の本町通り近くに、築約80年の蔵2棟と古民家などで構成される施設「KURA HOUSE FUJIYOSHIDA」がある。地元の織物商品の販売店や飲食店、イベントブースがあり、人と人との交流が生まれる場所となっている。
 運営会社社長の杉原悠太さん(39)によると、建物はかつて銀行の倉庫や社宅として使われていた。グラフィックデザイナーとして活動している杉原さんは、2016年に韓国から市内に移住。空き家だった建物を借りて自宅として住み始めた。
 建物を複合施設にリノベーションする際、重厚な扉や壁など昔の建物の形を残すことを心がけた。梁や柱はそのまま使い、照明設備の設置や掃除など最小限の作業にとどめたという。
 22年に自宅だった古民家を改修し、アジア料理や富士吉田の家庭料理を中心とした食事が楽しめる「蔵の台所」としてオープン。
 同年には3階建ての蔵をギャラリーとしてリニューアル。アーティストの作品展示や音楽イベント、映画鑑賞会などに活用してきた。24年には別の2階建ての蔵で、地元業者が手がけた織物や国内外で活躍する作家の陶芸作品などを販売する「絹屋商店」の営業を始めた。このほか「蔵の台所」とは別の古民家は、外国人作家が長期滞在する際の生活スペースになっている。

(2026年1月9日付 山梨日日新聞掲載)

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