2021.12.25

フジファブ曲 構内に響く

下吉田駅 紹介のパネルも設置

 富士急行は22日、富士吉田市の富士急行線下吉田駅で電車が接近した際に流す音楽を、地元出身の故志村正彦さんがボーカルとギターを務めた人気ロックバンド「フジファブリック」の楽曲に変更した。駅構内に志村さんのプロフィルを紹介するパネルも設置した。

 接近音は大月方面から到着する時がフジファブリックの「若者のすべて」のサビ部分、河口湖方面から到着する時が「茜色の夕日」の冒頭部分。編曲せず歌声を含めて楽曲をそのまま採用した。志村さんの同級生らでつくる「路地裏の僕たち」メンバーの渡辺平蔵さん(41)は「まだ曲を知らない人も下吉田駅で耳にできる。曲の魅力をより多くの人に知ってもらいたい」と話した。

 新設したパネルは縦1.3メートル、横0・9メートルで、表面に志村さんの顔をデザイン。裏面で歌詞などを紹介している。デザイナーらが同日除幕した。歌詞の雰囲気を表現したオリジナルヘッドマーク(直径約0.9メートル)も1月10日まで、普通電車正面に設置する。

 一方、富士吉田市は志村さんの命日(12月24日)に合わせ、21日から市防災行政無線で「若者のすべて」のメロディーをチャイムで流している。27日まで、午後5時に流している

(2021年12月23日付 山梨日日新聞掲載)

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