2022.2.21

映像展示にVR導入

ふじさんミュージアム 来館者増へ

 富士吉田市は2022年度、ふじさんミュージアムの展望室に新たな映像展示を導入する。同館が新しい映像展示を設けるのはリニューアルオープンした15年以来。VR(仮想現実)を活用して富士山の登山道や上空からの景色といった高精細な映像を流し、来館者増を図る。

 新たに導入する映像展示では、富士山の御来光シーンを360度で見られるようにし、登山を体験している感覚を味わえる映像も用意する予定だ。同館は富士山信仰の紹介に特化した展示物を中心としてきたが、「気軽に視覚で富士山の景観を楽しめる映像展示を設けたかった」という。

 設備の詳細については今後プロポーザル方式で、業者から大画面や専用ゴーグルなどを用いたVR設備を提案してもらう。導入にかかる事業費は8800万円。昨年11月から今年2月まで実施した、インターネットで資金を募るクラウドファンディングの寄付金の一部も充てる。

 同館の担当学芸員は「富士山の歴史や山麓の文化だけでなく、自然や風景の魅力そのものを感じてもらえる内容にしたい」と話している。

(2022年2月19日付 山梨日日新聞掲載)

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