2022.6.26

富士登山道 残雪1メートル

県など28日に再調査、判断

雪が残る登山道を調査する関係者=富士山

雪が残る登山道を調査する関係者=富士山

 7月1日の山開きに向け、山梨県などは23日、富士山の吉田口登山道を現地調査した。山頂付近の登山道の一部に残雪があり、県などは28日に再調査することにした。山小屋関係者らが今後除雪し、当初予定通りの登山道開通を目指す。

 調査には県や富士吉田市、環境省の職員ら20人が参加。5合目から8合目と、8合目から頂上の2ルートに分かれ、浮き石や崩れた場所がないかを調べた。本8合目から山頂までの登山道の一部で、深さが最大1メートルの残雪を確認。県などは28日に再度安全確認を行い、開通の可否を判断することにした。

 山小屋でつくる富士山吉田口旅館組合によると、登山道の残雪については、26日に山小屋関係者らが雪かきをする予定。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年は吉田口登山道が閉鎖、昨年は登山者数が過去最少となっていて、中村修組合長は「昨年よりにぎわってくれればと思う。7月1日に間に合うよう準備したい」と話した。

 一方、静岡県側は6月27日までに須走口と富士宮口、御殿場口の各登山道を調査する予定。いずれも7月10日からの開通を目指している。調査結果を踏まえ、正式決定する方針

(2022年6月24日付 山梨日日新聞掲載)

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