2025.7.18

サマーゲレンデ終了へ 鳴沢・ふじてんリゾート 利用客減少で

 鳴沢村のスキー場「ふじてんリゾート」は、夏でもスキーやスノーボードが楽しめる「サマーゲレンデ」の営業を今季で終了することを決めた。利用客の減少などが理由。今季の営業は19日にスタートする。
 スキー場を運営する富士観光開発によると、サマーゲレンデは2013年7月から営業を始めた。ピーク時の20年には年間約6千人が来場したが、スキーやスノーボードの愛好者が減少した影響で利用者が減少。維持管理費の負担やスタッフの人手不足なども営業終了の理由としている。
 サマーゲレンデは専用の人工マットを敷設し、スキーやスノーボードを使って雪に近い感覚で滑ることができる。全長約300メートル。最大斜度は15度で平均斜度は12度の緩・中斜面のコースとなっていて、初心者でも楽しめる。
 中・上級者はエッジを使ったカービングターンの練習などもできる。コース内には変則的なこぶコース(約150メートル)が1レーン、こぶの感覚をつかむのに適したウエーブコース(約30メートル)を2レーン設けている。
 ゲレンデは冬のスキーやスノーボードをそのまま利用して滑走する。スキー場ではスキー板のセットやスノーボードのセットなどをレンタルできる。同スキー場は「今季で営業を終了するが、多くの人に楽しんでほしい」と話している。
 今季の営業期間は9月23日までの土、日、祝日。8月12~15日と9月22日は営業する。リフト料金は3時間券3千円、1日券4千円、1回券500円。

(2025年7月16日付 山梨日日新聞掲載)

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