2025.11.14
クマ対策 キャンプ場細心 残飯処理を徹底、スプレー配備 県内「客離れ招く」懸念も
東北地方を中心に相次ぐクマによる人的被害を受け、山梨県内のキャンプ場が警戒を強めている。クマよけスプレーやクマが嫌う臭いとして市販のオオカミの尿などを活用。キャンパーには餌となる食べ残しの処理徹底を呼びかけ、宿泊予定者には出没情報を事前に連絡する。「万が一」を想定する一方で、目撃情報がないエリアの施設関係者からは客足が遠のくことを懸念する声も聞かれる。
富士河口湖町のキャンプ場「キャンプあかいけ」では9月中旬から、オオカミの尿として市販されている商品「ウルフピー」で対策している。キャンプ場を運営する富士観光開発によると、オオカミの尿はクマなどの野生動物が嫌うとされる。キャンプ場の外周約1・4キロに、ウルフピーを入れた容器を30~40メートル間隔で設置。容器には穴が開いていて臭いを発する。
(2025年11月11日付 山梨日日新聞掲載)
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