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登山に向けて

 

●登山計画は入念かつ余裕をもって

 よく言われることだが、“家を出てから帰るまで”が登山。登山日を決めたら、往復の交通手段、登山行程など、事前に入念かつ余裕をもった登山計画をたてよう。

 特にマイカーで富士スバルライン5合目まで行く場合、富士山有料道路の情報に注意が必要だ。今年は長期間のマイカー規制が実施される。規制期間中は、麓の駐車場に駐車し、シャトルバスなどで5合目まで行かなければならない。規制期間外でも週末を中心に、有料道路では激しい渋滞予想が発表される。登山口までの遅れが、その後の登山日程に影響がでないように計画する必要がある。

 また、登山行程では、いわゆる“弾丸登山”=夜間、5合目から睡眠をとらずに一気に山頂を目指す日帰り登山(0泊2日)=が問題になっている。弾丸登山は体調を崩しやすく、病気やケガの増加につながり、山小屋を利用(登山日程2~3日間)した登山者より登頂率が低い、との調査結果が出ている。2013年夏から、山梨・静岡両県では弾丸登山を自粛するよう、呼びかけている。



●登山計画書の提出・山岳保険の加入検討

 万一のことを考えて(1)登山計画書の提出(2)山岳保険への加入-を。

 登山計画書には氏名や住所、連絡先、人数などを記入して、吉田口登山道の場合は、1合目手前の馬返しにあるポスト=写真=や5合目総合管理センター、富士山安全指導センター、富士吉田署に提出すること。山梨県警のホームページでも受け付けている。同時に、家族や周囲の人に富士山に登ることを伝えておくことも必要。

 一方、登山中に大きなケガをしたときや、遭難したときには救助・捜索活動が必要になる。捜索隊や民間ヘリコプターなどが出動すると多額の費用が発生することもある。もしもの時のために事前に、登山中の事故や捜索・救助に対応した各種山岳保険の加入を。治療・入院費などを含めた総合的な保険のほか、捜索・救助費用補償専門の保険もある。


 

●体調を万全に整える

 1日3回の栄養バランスが整った食事、十分な睡眠などを心がけ、規則正しい生活を送ろう。登山直近のトレーニングも控えめにし、登山前には疲労を残さないようにしよう。


 

●お出掛け前・登山開始前に再確認を

 お出掛け前および登山開始前には、もう一度、交通情報や天気情報、登山道の状況など各種情報とともに、装備品の再確認をお忘れなく。富士山の天候に対応できる服装をそろえたか。登山靴は履き慣らしてあるか。体に合ったザックを選んだか。自分のごみを持ち帰るためのビニール袋も忘れずに。

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