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世界遺産登録の流れ

「文化的景観」も対象

世界遺産登録の流れ

 世界遺産 1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき定められている。文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類があり、富士山は文化遺産として暫定リストに登載されている。文化遺産は「記念工作物」「建造物群」「遺跡」に分けられ、芸術や信仰など精神活動の母体となる「文化的景観」も対象。登録には(1)顕著で普遍的な文化的価値がある(2)登録申請区域に文化的価値の大部分を含む(3)適切な保護管理の仕組みがある-などの条件を満たす必要がある。世界遺産の数は現在、世界で830件(文化遺産644、自然遺産162、複合遺産24)となっている。

昨年は18件を登録

 世界遺産委員会 世界遺産条約締約国のうち、21カ国の委員国で構成する。委員国の任期は原則6年。毎年1回開催され、新規に世界遺産に登録される物件をはじめ、「危機にさらされている世界遺産」などの登録・削除、登録遺産の範囲や名称の変更などが審議、決定される。世界遺産の保全状態の審査も委員会の重要な役目で、各国からの定期報告も提出される。2006年7月の第30回委員会(開催地・リトアニア)では23件の新規物件と4件の再提出物件が審議され、新たに18件(文化遺産16件、自然遺産2件)が世界遺産リストに登録された。

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