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2020.12.23 所属カテゴリ: 山日紙面で見る富士山 / 12月 /

「ビジターセンター」完成

26日から一般に開放

 河口湖町剣丸尾に県が昨年11月から1億5千万円で建設していた「ビジターセンター」が完成、26日から観光客に開放される。県営富士山有料道路入り口と横町バイパスの交差点にあり、富士山と富士五湖のすべてがわかる展示室なども設けられ、300台の駐車場もあって、富士五湖観光センターになる。

 このセンターは鉄筋コンクリート2階建て、ガラスを使った明るい近代的な建て物で面積は2800平方メートル、1階は50人収容の休憩所、県特産品を並べた展示室、救護所、管理室、公衆便所。展示室には水晶加工、郡内織物などのみやげ品が集められている。2階は120人が見学出来る展示室、40人収容の食堂、120人収容のレクチャー室など。

 展示室には富士山、富士五湖の動物、植物、景観を写したスライド、模型、パネル、150種の野鳥のはく製、標本、化石がずらりと並び、なんでもわかるようになっている。しかもレクチャー室では希望によって映画「富士山」を上映する。この展示室は林寿郎元上野動物園長が指導して造らせたもので、県立富士国立公園博物館の資料をそっくり並べて見ごたえがある。

 屋上の展望台からは河口湖、青木ケ原樹海、富士山がひとながめにでき、建て物の周辺はアカマツなので来春には富士五湖の名物の一つになりそうだ。

 なお、同センター所長は小林満寿男氏、職員は8人。 【当時の紙面から】

(1970年12月23日付 山梨日日新聞掲載)
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