2021.4.08

北麓競技場を公認

日本陸連、条件付きで更新

富士北麓公園陸上競技場について、第2種競技場としての規格を満たすかどうか検定する日本陸連の担当者ら=富士吉田市内(3月27日)

富士北麓公園陸上競技場について、第2種競技場としての規格を満たすかどうか検定する日本陸連の担当者ら=富士吉田市内(3月27日)

 日本陸上競技連盟(日本陸連)の第2種競技場の公認から外れた富士北麓公園陸上競技場(富士吉田市)が、条件付きで公認が更新されたことが5日、分かった。県は更新に向け競技場の改修工事を進めてきたが、日本陸連はトラック走路などの整備が「不十分」とし、継続して修繕を行うよう求めている。

 県スポーツ振興課によると、公認更新は3月31日付。5日に日本陸連施設用器具委員会から県に通知があった。更新によって、各種公式大会の開催が可能となった。

 日本陸連の検定員は3月27日、トラック走路や幅跳び助走路などの改修状況を点検。第2種競技場の規格に適合するか確認した結果、「公認の要件を満たしているが、さらに修繕が必要」とした。通知では、できるだけ早い走路の改良などを求めている。

 公認を巡っては、日本陸連が昨年12月6日を期限とし、県にトラックの大規模改修などを要求。だが、県は冬季の凍結や各種大会などのため工事期間の調整がつかず、競技場は公認から一時外れた。県は日本陸連の点検までに、公認更新に必要な最低限の工事を実施。今回は着手しなかった部分の改良にも取り組む予定となっている。

 更新手続きは5年に一度必要で、今回の公認期間は2025年12月6日まで。同課担当者は「現状の環境でも公式大会の開催は可能だが、完全に公認が得られるよう必要な工事を進めていく」と話している。

(2021年4月6日付 山梨日日新聞掲載)

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