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【富士山噴火ハザードマップ・改訂版】<2>融雪型火山泥流

深さ3メートル超の地点も

 山腹に積もった雪が火砕流などの熱で解けて、斜面の土石を取り込んで時速数十キロの速度で流下する「融雪型火山泥流」。県内は7市町村で被害が出る恐れがある。

 融雪型火山泥流は冬場の噴火で発生する恐れがあり、速度が速いため、被害は広範囲に及ぶことが想定されている。今回のハザードマップでは「危険度」「到達時間」「最大流動深」の3種類の地図を示した。

 2004年版よりも詳細な「20メートル四方」の地形データを採用。過去5600年で最大級の「鷹丸尾火砕流」と同規模の噴出量が起きたと想定し、火砕流の温度は500度、積雪は50センチに設定した。

 火砕流によって発生した融雪水が谷にたまるとみられることから、火砕流の下流付近の谷底の55カ所を発生地点に設定。このうち、山梨県内に影響するのは15カ所だった。

 火山泥流が到達すると予想されるのは、富士吉田、都留、富士河口湖、西桂、鳴沢、山中湖、忍野の7市町村。危険度マップでは、富士吉田市や鳴沢村の富士山に近い一部エリアで、「事前避難が必要な区域」とした。

 最短到達時間は、発生開始範囲内の富士吉田、鳴沢、山中湖が0分。忍野は1分以内、西桂7分、都留10分と予想した。富士吉田市役所には6分、鳴沢村役場には8分で到達するとみている。

 泥流の深さはおおむね20センチ以下だが、地形的にくぼんでいる場所では3メートル以上に達する可能性があるとしている。

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