2022.2.19

黒田清輝描いた「富士」を初公開

 富士吉田市新西原5丁目のフジヤマミュージアムは27日まで、冬の収蔵作品展を開いている。新たに収蔵した洋画家・黒田清輝(1866~1924年)が描いた「富士」を初公開している。

 ミュージアムによると、黒田は1898年1月から3月まで神奈川県の逗子に滞在し、小型の風景画を制作していた。展示しているのは縦23センチ、横32センチの油彩画で、逗子の海岸から遠くに望む富士山を淡いタッチで描いている。

 学芸員の河野清夏さんは「澄明な色調と空気感を存分に表現した作品になっている。ぜひ見てほしい」と呼び掛けている。

 このほか、富士山を太陽や月と一緒に描いた江戸時代から現代にかけての作品など計72点を掲示している。

 午前10時~午後5時半(最終入館は午後5時)。大人千円、大学・専門学生800円、高校生600円、中学生500円、小学生以下無料。

(2022年2月17日付 山梨日日新聞掲載)

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