2022.10.03

野生キノコ 基準値超

富士北麓 放射性物質を検出

 山梨県は9月30日、富士北麓3市町村で採取した野生キノコ5点から国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る放射性物質を検出したと発表した。基準値を上回るキノコが確認されるのは11年連続。

 県林業振興課によると、9月28日に富士吉田、富士河口湖、鳴沢の3市町村で9品目16点を採取して検査。その結果、3市町村で採取したショウゲンジとアカモミタケの計5点から、1キロ当たり120~210ベクレルの放射性セシウムを検出した。

 野生キノコから基準値を上回る放射性物質が検出され、国は2012年10月に3市町村での出荷制限を指示。県は、採取や出荷の自粛を要請し、毎年、出荷制限区域の野生キノコを検査している。今季は今回で5回目の検査で、基準値を超えたのは今回が初めて。県は採取などの自粛要請を継続することにした。

(2022年10月1日付 山梨日日新聞掲載)

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