2022.10.20

路線バス Visa決済

富士急行 外国人向けタッチ式

 富士急行(富士吉田市、堀内光一郎社長)は、29日から富士急グループで運営する路線バスの一部でVisaのクレジットカードなどによるタッチ決済を導入すると発表した。外国人観光客が多い富士五湖、御殿場エリアの観光路線で運用し、利用者の負担軽減や乗降時の混雑解消につなげる。

 同社によると、導入するのは富士急バスと富士急モビリティが運営する、河口湖駅~御殿場駅線や河口湖周遊バス、富士吉田・忍野・山中湖周遊バスなど計8路線。バスのドアや運賃箱付近に専用の端末を設置し、利用者は乗車時と降車時にタッチ決済機能があるクレジットカードやスマートフォンをかざすことで運賃の支払いができる。計60台のバスに端末を導入する。

 富士五湖、御殿場エリアの路線バスでは新型コロナウイルス禍前、外国人観光客が現金による運賃支払いに手間取り、運行が遅れるケースがあった。アフターコロナを見据え、海外でも浸透しているVisaのクレジットカード決済であればスムーズに乗り降りが可能になると考えた。

 運用に問題がなければ、導入路線の拡大を検討する。富士急行事業推進課の担当者は「観光の際に移動手段として路線バスを利用する人も多い。スムーズな支払いで、気持ちよく観光を楽しんでほしい」と話している。

(2022年10月18日付 山梨日日新聞掲載)

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