富士山で保護、遭難防ぐ　「太子館」２人に感謝状

　富士吉田署は、山岳遭難を未然に防いだとして、富士山８合目の山小屋「太子館」の経営者と従業員に感謝状を贈った。２人は署の協力要請を受け、富士山下山中に道に迷った女性を保護した。
　署によると、台風１５号が接近する予報があった４日午後４時半ごろ、下山中の中国籍女性から道に迷ったと１１０番があった。署は天候や時間帯から署員が救助するには時間を要すると判断。女性との会話で８合目付近の下山道から外れた崖にいることが分かったことから、女性を見つけ、安全な場所に移動させるよう太子館に協力要請した。太子館の２人は女性を発見し、７合目の山小屋まで送った。
　署は１６日に「太子館」で２人に感謝状を贈呈した。

(2025年9月25日付 山梨日日新聞掲載)