2025.10.14 お知らせ /

ヒメマス解禁見送り 本栖湖「釣果見込めず」 昨年に続き

 富士河口湖町と身延町にまたがる本栖湖のヒメマス釣りについて、本栖湖漁協(伊藤正一組合長)は10日、釣果が見込めないことから今秋の解禁を見送ることを決めた。見送りは昨年に続いて2度目。大型外来魚「レイクトラウト」の影響があるとみられ、漁協は「引き続き対策していきたい」とした。
 本栖湖では例年、春(3月25日~4月25日)と秋(10月25日~11月25日)にヒメマス釣りを解禁している。10日は午前8時から正午ごろまで、組合員8人が解禁の可否を判断する試し釣りをしたが、釣果が1匹しかなく見送りを決めた。
 本栖湖では近年、ヒメマスの不漁が続く。昨年秋には初めての解禁見送りを余儀なくされ、成魚を放流した春も釣果が悪く漁期を短縮した。
 不漁の原因としてレイクトラウトによる食害が指摘されていて、漁協は6日、駆除を目的とした釣り大会を開いた。また、釣り客がレイクトラウトを釣り上げた場合、1匹千円で買い取りしている。
 伊藤組合長によると、以前は試し釣りの段階で、1人10~20匹のヒメマスを釣っていた。レイクトラウトが本栖湖で初めて発見された2022年ごろから数が急減しているという。

(2025年10月11日付 山梨日日新聞掲載)

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