2025.11.16 お知らせ /

ブロンズのサイ「サイなら」河口湖音楽と森の美術館 貸借終了、11月20日にお別れ会

20日で展示が終わるダリのブロンズ作品「レースをまとった犀」=富士河口湖・河口湖音楽と森の美術館

 富士河口湖町河口の河口湖音楽と森の美術館の中庭に設置されている、スペインの巨匠サルバドル・ダリ(1904~89年)が制作したブロンズ作品「レースをまとった犀」が、20日に展示を終え、撤去されることになった。賃借契約の期間が満了したためで、美術館は同日、お別れイベントを開く。
 美術館によると、作品は56年に制作された。大きさは全長約4メートル、台座を含めた高さは約3メートル。ダリが制作した同作品8体のうちの1体で、時価8億円の価値があるという。
 芸術作品を通して地域を活性化しようと、美術館が所有者から借り、2022年10月から展示していた。巨匠の作品を間近に見られるとして注目を集め、来場者が記念撮影をしたり、触ったりするなどして親しまれてきた。
 20日は午後4時半から「サイならサイ」と銘打ったイベントを開く。富士河口湖高吹奏楽部が演奏し、イルミネーションを点灯。シャボン玉を飛ばすなどする。イベントは入場無料。
 撤去作業は21日午前8時~8時半ごろ行う。一般客は敷地内には入れないが、河口湖畔から巨大なサイがクレーンでつり上げられる光景が見られるという。
 美術館では20日まで、ダリにちなんだランチを提供しているほか、サイをデザインした缶に菓子を詰め放題できるイベントなどもしている。

(2025年11月13日付 山梨日日新聞掲載)

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