伝統の舞 小中生が継承 富士吉田・北東本宮 「自分たちも」声上げ

60年の中断を経て復活した「浦安の舞」を披露する小中学生=富士吉田市大明見2丁目の北東本宮小室浅間神社
富士吉田市大明見2丁目の北東本宮小室浅間神社の例祭で神楽を奉納する「北東本宮神楽会」は、約60年ぶりに小中学生による舞を復活させ、5年前から神社などで披露している。おはやしの演奏に参加していた子どもから「自分たちも舞ってみたい」と要望を受けたことがきっかけ。メンバーは「伝統を継承し、地域の人が集まる場所を盛り上げていきたい」としている。
神楽会の中野会長(68)によると、地域住民らは神社に伝わる「大明見大太神楽」を約150年前から継承してきた。「榊の舞」「扇の舞」など12種類の舞があり、1月の例祭などで大人の舞に加え、「稚児」と呼ばれる地域の女子小中学生が舞っていた。しかし、子どもの数が減ったことによるなり手不足から奉納は途切れ、約60年前から地域の大人のみで約10の舞を披露してきた。
中野会長らは15年ほど前から、大明見地区の子どもたちに舞とともに太鼓や笛などを演奏するおはやしへの参加を呼びかけた。参加した子どもから「自分たちも舞を披露したい」という声が上がったことから、2019年から地域の女子小中学生11人が神楽会のメンバーと練習を開始。神社の例祭のほか、正月や七五三などで参拝者に向けて年10回ほど舞を披露している。
現在は女子小中学生7人が週に1度神社の拝殿に集まり、5人による「浦安の舞」と、2人による「稚児の舞」の練習に取り組んでいる。今月7日には神社で行われた節分の追儺式で「浦安の舞」を披露した。
(2026年2月19日付 山梨日日新聞掲載)

