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2020.2.03 所属カテゴリ: ふじさんクエスト / 自然 /

火入れの歴史、山肌に刻む

高座山 山梨県忍野村と富士吉田市との境に位置する高座山(たかざすやま・標高1304メートル)。山頂付近の南側は、毎年春に行われる火入れにより草木が生えておらず、あらわになった山肌は村を代表する景色の一つとなっている。

 高座山にはカヤが自生し、かつては地元住民がかやぶき屋根用に刈るなどしてきた。近年、カヤの使用量は激減したが、火入れによる管理は江戸時代から続いているとされる。地域ごとに割り振ったカヤ場の位置を示すため、斜面には「上」「中」「大下」などの文字が掘られている。

 文字は100年以上前に彫られたとされるが、土に埋まりかけて見えにくくなっていたため、かつての風景を取り戻そうと、2017年に忍野村の忍野区が整備、文字を復元した。同時に生い茂った木々も撤去し、山頂では景色を遮っていた雑木を伐採、富士山や村内を一望できるようにした。

 また、毎年8月の忍野八海祭りでは、八文字焼きが行われる。

 ハイキングコースとしても人気が高い高座山。忍野村役場近くの忍野中をスタートして鳥居地峠から東に延びる林道を進み、カラマツ林や一面のカヤ野を抜けると山頂に到達する。徒歩で1時間程度の道のり。

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