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2021.3.02 所属カテゴリ: 富士山噴火に備える / 防災キーワード /

火山灰上の車両走行実験

 富士山麓の静岡県側で2021年2月、富士山噴火を想定した火山灰上の車両走行実験を初めて行った。山梨と静岡両県を管轄する国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所が実施し、両県の自治体関係者らが灰の上での走行を体験。厚さ5センチの灰の上ではほとんどの車両が斜面を上れたが、10センチで上れたのは四輪駆動のオフロード車のみ。国交省は今後の防災体制の参考にする考え。

 同事務所が静岡県富士宮市内の管理敷地で実施し、両県の自治体関係者ら約40人が参加した。昨年の道路工事で出た富士山の火山灰と、鹿児島県桜島の火山灰をそれぞれ16立方メートル用意。傾斜を付けた約50メートルのコースを設け、路面にそれぞれの灰を厚さ5センチと10センチに分けて敷き詰めた。

 同事務所や参加者の四輪駆動車など約10台がコースを走行。厚さ10センチの灰の斜面を走行できたのは四輪駆動のオフロード車のみで、前輪駆動の乗用車はタイヤにチェーンを装着した状態でも上れなかった。厚さ5センチではタイヤが灰にはまることもあったが、ほとんどの車両が斜面を上れた。後半は灰を水で湿らせて検証。粒が細かい桜島の灰は、水分で固まって進行しやすくなることが分かった。

 同事務所は今回の実験を継続する方針で、2021年度は山梨県側を会場に計画。

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