2023.4.13

来訪者管理計画 見直し書面決議

 山梨、静岡両県の知事や関係市町村長でつくる富士山世界文化遺産協議会は10日までに書面会議を開き、来訪者管理計画の見直しに向けた検討体制やスケジュールを承認した。

 現行の計画期間は2024年度まで。吉田口では「望ましい登山者数の水準」を1日4千人に設定し、4千人を超える日を3日以内とする目標を掲げている。6月をめどに富士山世界文化遺産学術委員会内に小委員会を設け、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、指標や水準の見直しについて検討する。

 一方、富士山保全協力金(入山料)については、自治体が使途を定めて独自に課税する「法定外目的税」として義務化せずに、当面は現行の任意徴収を続けることを確認。6月に東京都内で世界遺産登録10周年記念式典を開催することも申し合わせた。

 会議では3月29日付で22年度の収支決算や23年度の予算を含め全4議案も承認した。

(2023年4月11日付 山梨日日新聞掲載)

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