2021.5.31

県警 富士噴火想定し訓練

手信号で車両誘導

噴火の予兆が確認されたことを想定し、信号機を止めて交通誘導にあたる署員=富士吉田市内

噴火の予兆が確認されたことを想定し、信号機を止めて交通誘導にあたる署員=富士吉田市内

 山梨県警は28日、富士山噴火の予兆が観測されている状況を想定した広域避難誘導配置訓練を、富士北麓地域の主要交差点で実施した。県内12署などから署員約120人が参加。県警本部からの指令を受けて富士吉田市などの交差点54カ所に署員が到着し、手信号で車両を誘導するまでの流れを確認した。

 県警は3月に富士山噴火ハザードマップが改定されたことで、独自の避難誘導マニュアルも改定。署員を配置する北麓地域の交差点を増やし、噴火の予兆に応じた避難誘導の体制を4段階に分けた。

 訓練では、気象庁が火山の状況に関する「解説情報(臨時)」を発表し、噴火警戒レベル4(避難準備)に引き上げるまでの状況を想定。富士吉田署前の交差点では、信号機を止めて署員が手信号で誘導する訓練を10分間実施した。

 県警警備第2課の榊東次席は「溶岩流の流入の想定時間が早くなったので、警察も早く避難誘導するようにしたい」と話していた。

(2021年5月29日付 山梨日日新聞掲載)

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