前期清掃 一般募集見送り

富士山クリーン作戦、コロナ感染防止

本年度の富士山環境美化クリーン作戦について報告した理事会＝富士河口湖町・県立富士山世界遺産センター

　公益財団法人富士山をきれいにする会（野口英一理事長）は３日、富士河口湖町船津の県立富士山世界遺産センターで理事会を開いた。７月１０日に行う富士山環境美化前期クリーン作戦は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般参加は募集せず、後期クリーン作戦は９月１１日に実施することを報告した。

　理事や監事ら９人が出席。野口理事長は「コロナ禍を乗り越え、富士山に多くの登山客や観光客が戻るときに備え、富士山の清掃活動、環境保護活動に取り組んでいく」とあいさつした。

　事務局が本年度の富士山環境美化クリーン作戦の計画を報告。前期は富士山５合目周辺を会場として同会の関係者のみで実施し、後期は一般参加を募集して実施する方向だが、分散会場は設けない方針を示した。

　同会設立６０周年記念式典は、富士吉田・富士北麓公園で開く後期クリーン作戦の出発式と併せて簡素化して行うとした。

　また、昨年度の事業内容と決算の報告を承認。昨年度の清掃活動には６５団体、２６７０人が参加して約３トンのごみを回収した。

　このほか事務局が一部評議員の退任に伴う評議員の選任案を提示。２２日に開く評議員会で正式決定する。

(2021年6月4日付 山梨日日新聞掲載)