2021.6.05

市民モニター 都留の名所散策

観光客ツアー改善へ

 都留市観光振興公社は、市民を対象に、市内の寺院や景勝地を巡るモニターツアー「つるさんぽ」を始めた。新型コロナウイルスの収束後に再開する観光客向けのツアーを見据え、参加者の意見をツアー内容の改善につなげるのが狙い。

 市観光振興公社は市内を巡る観光客向けのツアーを展開しているが、新型コロナの感染拡大を受け、昨年度から見合わせている。

 アフターコロナを見据え、同市川棚の勝山城跡や道の駅つる、環境省「平成の名水百選」の「十日市場・夏狩湧水群」などを巡る複数のツアーを計画しているが、ツアーの順路や所要時間な

どで意見を求めようと、モニターツアーを企画。市内の土地に詳しい各地域協働まちづくり推進会に所属する市民を対象にした。

 初回となった5月27日のモニターツアーには市民ら10人が参加。「富士の麓の小さな城下町」をテーマに、ミュージアム都留や谷村地区の3寺院を散策した。同市上谷3丁目の長安寺では今回のツアーに合わせ、16世紀後半に徳川家康が初代住職に贈ったとされるつぼが披露された。

 市観光振興公社はテーマや散策コースを変えながら、今後もモニターツアーを実施する予定。担当者は「モニターツアーを通じ、観光客を案内するボランティアに応募する市民の育成もしたい」と話している。

(2021年6月3日付 山梨日日新聞掲載)

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