2021.12.13

富士山噴火を想定 手信号で避難誘導

 県警は10日、富士北麓地域などで、富士山噴火による融雪型火山泥流の発生を想定した避難誘導配置訓練をした。県内12署などから約120人が参加。富士吉田市などの交差点53カ所に署員が立ち、手信号で車両を誘導する流れを確認した。

 訓練は、山腹に積もった雪が火砕流の熱で溶けて斜面の土石を取り込みながら市内に流れ込む可能性がある想定で実施。山中湖村の国道138号「忍野入口交差点」では、山中湖方面から来る車が被害想定範囲になっている市内に行かないよう停止させ、市内から来る車は優先して通行させた。

 手信号による避難誘導訓練は5月に続き2回目。県警危機管理室の山田和彦第一担当室長補佐は「融雪型火山泥流は溶岩流より速度が速いとされるので、素早い避難誘導をしたい」と話した。

(2021年12月11日付 山梨日日新聞掲載)

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