2022.1.27

葉ゴボウ北麓特産に JA北富士

冬の収入源へ試験栽培

収穫期を迎えた葉ゴボウ。葉や茎、根も食べられる

収穫期を迎えた葉ゴボウ。葉や茎、根も食べられる

 富士北麓地域の新たな特産品にしようと、JA北富士が葉ゴボウの普及に取り組んでいる。冬季の農家の収入源を確保する狙いもあり、地元農家が試験栽培し、2月には初の収穫期を迎える。

 JA北富士によると、葉ゴボウはキク科の野菜で葉や茎、根を食べることができ、煮物やかき揚げにするのが最適。主に関西で栽培され、温度管理など栽培の難易度は比較的低いという。

 寒冷地の富士北麓地域では、毎年10月ごろのトウモロコシを最後に、翌年5月のレタスまで農閑期となる。その間、収入がないことが農家の後継者不足の一因になっているという。葉ゴボウは冬季、寒冷地でも栽培しやすいことから着目した。

 試験栽培には都留市や忍野村などの農家約10軒が協力。県富士・東部地域普及センター(都留市)から種の提供を受け、昨年秋に種まきをした。ハウスと露地栽培で2月下旬~4月上旬に収穫期を迎えるという。

 収穫後は道の駅の直売所などで販売する予定。JA北富士は今後、葉ゴボウの特徴や調理方法などを発信して地域への定着を目指す。売れ行きなどから来年以降の栽培を継続するか判断するという。

(2022年1月25日付 山梨日日新聞掲載)

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