2022.3.24

麗容の富士一堂に

山小屋経営者 20年ぶり写真展

 富士山7合目で山小屋を経営する写真家中村修さん(73)が24日まで、富士山の写真展「麗容富士」を、忍野・岡田紅陽写真美術館で開いている。眺める場所や季節で変わる表情を知ってほしいと、20年ぶりに個展を開いた。

 会場には46点を展示。富士河口湖町の高台から見た雲海や山中湖村のハリモミ純林、雪が積もった精進湖などと一緒に収めた富士山が並ぶ。朝焼けに染まる冬の宝永火口など静岡県側の写真もあり、縦60センチ、横90センチの全倍サイズの作品がひときわ目を引く。

 中村さんは山小屋「日の出館」の7代目代表。夏山シーズンは山小屋運営に集中し、その他の期間は自宅の写真館を経営しながら写真家として活動する。日本写真家協会や二科会写真部の会員で、個展は2000年に県外で開いて以来。「環境問題が各地で騒がれる中、地元の人に改めて美しい富士山に関心を持ってほしい」と語る。

 一般500円、中高生300円、小学生以下無料。開館時間は午前10時~午後5時(最終入館午後4時半)。火曜日休館。

(2022年3月22日付 山梨日日新聞掲載)

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