2022.5.27

改良リニア初体験

都留 2年半ぶり試乗再開

 2019年10月を最後に休止していたリニアモーターカーの体験乗車が24日、都留市の山梨リニア実験線(上野原市-笛吹市、42.8キロ)で再開された。従来型のL0(エルゼロ)系を改良した車両での実施は初めて。この日は、抽選で選ばれた約110人が走行を体験し、「開通が待ち遠しい」など、実用化に期待を寄せた。

 体験乗車は20年8月の改良型車両の導入と走行試験の開始に伴い休止していたが、走行データの取得が進んだため、約2年半ぶりに再開した。今回は24~27日の4日間で各日6便を運行する。抽選倍率は24~26日が約58.2倍、27日は約16.3倍だった。

 JR東海によると、24日は111人が改良型車両に乗り込み、時速500キロを体験した。車内ではJR社員が、改良型車両は先頭部に丸みを持たせて空気抵抗を抑えていることなどを説明。先頭車両の前で記念撮影する親子連れの姿も見られた。

 改良型車両は空気抵抗のほか、消費電力や車外の騒音も低減。内装も背もたれの高さや座席の幅を広げている。

(2022年5月25日付 山梨日日新聞掲載)

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