2024.2.01

富士北麓会場に訪日客向け挙式 富士河口湖の企業、和文化提供

 ウエディング事業などを手がける和文化発信研究舎(富士河口湖町小立、小佐野文子社長)は、富士北麓地域を会場にしたインバウンド(訪日客)向けのウエディング事業を始めた。神社での挙式やホテル庭園での披露宴を通じて日本の料理や文化を体験できるようにする。新型コロナウイルス禍の入国規制が緩和されて以降増加しているインバウンドに対し、富士山が見える場所での結婚式をPRする。

 同社によると、プランは希望に合わせて会場や内容を変更可能。一例として、富士河口湖町河口の河口浅間神社で挙式をした後、コテージやホテルの庭園で披露宴を行うことができる。天ぷらなどの日本料理を中心に、ワインや日本酒を味わってもらうという。
 日本文化を感じてもらおうと着物の着付けを体験できるプランもある。いずれも担当者が英語で紹介することで、「日本文化への理解を深めてもらう」(小佐野社長)という。ウエディングギフトには山梨県特産の水晶のジュエリーなどを贈る。
 2022年から数件のインバウンドウエディングを手がけ、昨年は河口湖畔のホテルで外国人カップルが出席者65人規模の結婚式を行った。今年はインバウンド向けの外国語のホームページを作るなどPRに力を入れ、事業として確立させていく。

(2024年1月30日付 山梨日日新聞掲載)

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