2025.6.21

富士山1周の自転車ルート 出発拠点富士山駅に 静岡も整備

 富士山を1周する自転車ルートの整備を目指す「ぐるり富士山サイクルツーリズム推進協議会」は17日、静岡・富士教育訓練センターで会合を開いた。年内にサイクリングの出発拠点「ゲートウェイ」を山梨、静岡両県で1カ所ずつ整備することを決め、山梨側は富士吉田市の富士急行線富士山駅を対象施設とした。
 協議会は山梨、静岡両県や富士山麓の市町村、国、民間団体や企業らで構成し、会合はウェブを併用して開催。2025年度の重点項目として、12月末までに富士山駅、静岡側の道の駅朝霧高原をゲートウェイとして整備することを決めた。富士山駅ではゲートウェイの要件を満たすため、着替えスペースの確保や工具の貸出場所、物品の購入場所を定める。
 重点項目ではゲートウェイのほか、休憩施設「サイクルステーション」を8カ所以上、室内で自転車の保管ができる宿泊施設を3カ所以上、9月末までに登録するとした。ホームページやマップは9月までの公開、配布開始を目指す。
 ルート名称は「フジイチ」で、国道138号や139号を通り、富士五湖を周遊する。静岡県側を含めた総延長は約163キロで、国が認定するナショナルサイクルルートへの指定を目指している。

(2025年6月18日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別