2025.10.29

噴火備え患者移送訓練 富士吉田市立病院 避難手順を確認

正面玄関で患者役の移送の手続きをするスタッフら=富士吉田市立病院

 富士吉田市立病院は25日、院内で、富士山噴火が発生した際の実動訓練をした。別の病院への移送が必要な入院患者らの避難手順などを確認した。
 訓練は富士山噴火警戒レベルが4(高齢者等避難)に引き上げられた想定で、約160人の入院患者が搬送避難する必要が生じたとして実施した。各病棟からの情報を基に、本部で待機する医師らが病状などに応じて優先順位を付け、手配した搬送車に患者を割り当てた。車いすや移動式ベッドの患者役を正面玄関まで実際に運び、患者ごとの避難を正確に滞りなく完了させる手順を点検した。
 病院では、富士山噴火ハザードマップ改定に伴い、2022年に避難確保計画を策定。毎年、入院患者を市内の小学校や近隣市町村の医療機関に移送する想定で訓練を実施していて、4回目となる。

(2025年10月26日付 山梨日日新聞掲載)

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