2025.11.12
ウエディング人材養成へ 訪日客向けプロジェクト開始 富士河口湖

インバウンド向けのウエディング事業を推進するため、地元を中心に国内外から集まった関係者ら=富士河口湖町長浜
富士山周辺でインバウンド(訪日客)向けにウエディング事業などを手がける富士河口湖町小立の和文化発信研究舎(小佐野文子社長)は、事業の魅力発信や人材育成に取り組む「富士山ウェディングプロジェクト」を始めた。需要の高まりに反して人材不足が課題となっているといい、地元で活動する専門家らと協働して受け入れ体制の整備を推進していく。
同社は3年前から、インバウンド向けに富士北麓地域を会場とした結婚式を提供。小佐野社長によると、年間20件ほど依頼があり、全国的に同様の事業の需要は急増傾向にあるが、受け入れ側の人材不足が課題だった。
8日は、同社が同町長浜で運営している宿泊施設に国内外の関係者約40人を招き、プロジェクト始動の会合を開いた。東南アジア圏へのPR強化も狙い、タイやインドネシアの企業、学識関係者らも参加。県内で活動する茶道家やフローリスト、教育関係者なども集まり、意見を交わした。参加者らはほぼ全員、プロジェクトに関わるという。
人材育成やデジタル技術を生かしたPR強化といった四つの柱で、プロジェクトを進める。12月にも英語を扱える結婚プランナーなどの養成塾を開講するという。
(2025年11月9日付 山梨日日新聞掲載)
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