2026.2.03

「滞留空間」15%どまり 富士山5合目 信仰の場周知も課題

富士山5合目の再整備の方向性を検討する参加者=富士吉田市内

 富士山5合目の再整備について議論する県富士山世界文化遺産保存活用推進協議会4合目・5合目部会の会合が30日、富士吉田市内で開かれた。5合目で富士山の山頂や麓を眺めることができるエリアのうち、屋外で一時的にとどまることができる「滞留空間」の範囲が15%程度にとどまることが報告された。県は5合目の来訪者への調査で、富士山が信仰の対象として世界文化遺産に登録されたことが十分に知られていない現状も明らかになったとし、信仰の場にふさわしい景観について関係者と協議を進める考えだ。

 2013年の世界遺産登録時に国際記念物遺跡会議(イコモス)から、登山者の集中回避策や車の排ガス抑制とともに「5合目施設のデザインの改善が必要」と指摘されたことを受け、再整備の方向性を検討しようと開催。約20人が出席し、冒頭以外は非公開で開かれた。
 県富士山観光振興グループによると、富士スバルライン5合目のうち、富士山の山頂や麓を眺めることができるエリアは約4割に上る。しかし、駐車場や道路が多くを占め、休憩しながら眺望を楽しめる広場などはこのうち15%程度にとどまるという。

(2026年1月31日付 山梨日日新聞掲載)

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