2025.9.23
流鏑馬 地域の吉凶占う 富士吉田

的を狙って矢を放つ射手=富士吉田市下吉田3丁目
富士吉田市下吉田3丁目の小室浅間神社で19日、800年以上の歴史があるとされ、県の無形民俗文化財に指定されている「流鏑馬祭り」(同実行委など主催)が開かれた。
神社前に約200メートルの馬場が設けられ、「朝馬」「夕馬」と呼ばれる2頭の馬が疾走。馬にまたがった射手が3カ所の的を狙い、矢を放った。一般的な武芸の流鏑馬とは異なり、走った馬のひづめの跡を見て厄災が起きないかを占う「馬蹄占い」の祭事。馬が駆け抜けた後、2人の占人がひづめの跡を確認した。
馬場の沿道には多くの観客が詰めかけ、流鏑馬や占人の様子を見守った。人馬が走り終えると、歓声を上げながら拍手を送っていた。
(2025年9月20日付 山梨日日新聞掲載)
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